SHINee 雑誌cine21 訳

2023年10月発売 「cine21」 SHINee部分の和訳です。

※素人翻訳です。自然な日本語になるように意訳していますので参考までにお願いします。

p14

”ヌナノムイェッポ” を叫んでいた少年たちがいつの間にかデビュー15年目の中堅アイドルになった。この15年の軌跡を描いた<MY SHINee WORLD>が11月3日に劇場公開される。2時間あまりの上映時間を余すことなく満たすライブ映像に加え、キー、ミノ、テミンのメンバー3人がグループの足跡を回想する形式だ。これ以上歩くことができないほど疲れ果て座り込むこともあったデビュー初期、自分たちの方向性を探し彷徨った成長期、そして兵役による空白期間を経て現在の成熟期に至るまで、全ての記憶が蘇る。シャイニーのファンだけでなく、Kポップの全盛期に一度はSHINeeの音楽に耳を傾けたことのある人ならば不思議と哀愁を感じざるを得ないだろう。

<cine21>は<MY SHINee WORLD>に出演したSHINeeのキー、ミノ、テミンへインタビューを行った。彼らの言葉から真っ先に感じられた共通点はファンに対する愛情だった。この純粋な原動力がこれからさらに15年先のSHINeeを期待させる。

p15. きらめきの真髄を込めて

p16. どの瞬間もはっきりと キー

 「思っているよりも遥かにいい結果がこれから待っているから、疲労困憊で耐え抜くのではなく未来に期待しながら踏ん張れ」SHINeeのキーが15年前の自分にかけてあげたい言葉だ。こんな風にキーはいつも前進していく人だ。デビュー15年を迎えた今も変わらない。「昔、メンバーと話したことや一緒に食べたものを思い出すことは多いが、昔の姿をスクラップしておいたり、わざわざ探したりするタイプではない。」と、過去は過去としてさらっと受け流していく。活動しながら経験する苦悩やストレスに対しても「不満を我慢するよりはどんなことが上手くいかなかったのかを話して吹っ飛ばすタイプ。」と話す。SHINeeの活動の中で生涯忘れられないだろう記憶を尋ねると「当時トランポリンでの撮影が流行していた頃で、トランポリンから飛び上がるタイミングや空中でのポーズの要求にかなり熟練していたこと」とウィットに富んだ冗談を飛ばした。
 とは言っても、未来の計画を大胆に立てるタイプではない。キーはこの映画の中で、かつてのSHINeeの活動で漸進的に叶えようとしていたいくつかの目標に言及した。「デビューしよう、1位を獲ろう、ケータイを持とう」といった目標だった。そしてこのような過程を経てトップの座に登った現在、彼の目標は「今週は重要な撮影があるから、うまく乗り越えよう!」だ。さらに劇中で彼は”兵役の空白期”当時の不安を口にした。そのために活動を中断するのが辛かったという彼に今後の活動計画を尋ねると「特別な日程や計画を立てることよりも今の状態と大きく変わらないこと」だと固い意志を覗かせた。いま目の前にある1日1日、全ての瞬間に最善を尽くして過ごしてきた心掛けが現在のSHINee・キーを作り出した秘訣なのかも知れない。
 彼は忙しい活動期でも自身の歩みを見つめる大衆の反応を逃しはしない。「自分の仕事は仕事の”対象”が確かにいると考える。僕の活動に対して様々なコミュニティーの意見を確認しアルバムに対しての満足度どうなのかも探る方だ。」
 ファンとの内密なコミュニケーションもずっと続けていくと言う。「大衆にオープンなSNSではなくバブルのようにファンだけが居る場所では遥かに心を許して会話している。」と話し、「アップする写真の雰囲気も違うし些細な事でファンとたくさんコミュニケーションをとっている。」と内情を明かした。

p17. 純粋が抱く秘密 ミノ

 SHINeeの“ミノ”と言えば思い浮かぶいくつかのイメージがある。絶えることのない意欲、疲れを知らない活動力、そしてなによりもファンに向ける愛情だ。どの公演でも欠かすことのないファンたちとのアイコンタクト。コミュニケーションには定評のある彼だ。劇中でも一貫して登場する姿だ。しかしそれはファンだけの一方的な喜びではない。ミノもやはり”コンサート”をSHINeeの活動の最も大きな原動力であり喜びであると挙げた。「ありふれた答えだけど、ファンのみなさんに感謝している。僕が一生懸命準備した舞台をお見せできるという幸せと、ファンのみなさんと一緒に呼吸を合わせるとき、本当に大きな幸せを感じる。」デビュー15年を迎えた今も彼はファンとの出会いを「胸がいっぱいになる瞬間、何事にも変え難いこと」だと話す。もちろん変化もある。「最初はぎこちなくて慎重だったりもしたけど、今はファンにより一層近づけたと思うし心から楽しめるようになった。お互いの人生を維持しながら良い関係を築いてきたと思う」
ミノがファンと交流する方法は様々だ。そのうちの一つがまさに歌の歌詞だ。ラップの歌詞の大部分を自ら手がける彼にとって創作の源は”正直さ”だ。「日常生活や歌手活動をしながら感じる多くの感情を歌詞として書き下ろす時、ファンのみなさんが僕と同じ感情を共有してくれたらいいなという気持ちも一緒に込めるようにしています。」彼はこの映画においても、”シャイニーワールドと僕たちの間には言葉では説明できない糸”があり、「素敵な思い出を作ってくれてありがたいし、これからもいつも幸せなことだけ作っていこう」と告白を残した。
またミノは演技、グラビア撮影、スポーツなど活動のスペックが広く多彩な趣味を持つことでも有名だ。「趣味の活動で心も体も健康的に、明るくなれる。こんな風に綺麗な姿でファンや大衆に近づこうとしている」「誰よりも純粋な心が最も大きな武器」だと思うという彼の言葉がSHINeeのミノを最も正確に表現しているようだ。一方で彼は自分自身の姿を何とも明確に規定していない。「僕らしいことが何なのかはまだ僕だけの秘密として残しておきたい。」としている。「ぼくが考える僕と、ファン・大衆が考えるミノは違ったりもするから、それらの視線や意見をもっと聞いてみたい。」という理由からだ。彼の慎重で正直な気立てが今一度現れた場面だ。

p18. 頂上に描いた軌跡  テミン

 劇中のテミンはSHINeeの2009年発売曲<Juliet>を、自身とSHINeeがアーティストとしての階段を一段階登ることができた分岐点として取り上げた。だからなのか、テミンの告白を聞いてみるとサビ部分の歌詞である”魂を捧げるから”がそっくりそのままステージに向かうテミンとSHINeeの切々たる告白として聞こえる。魂を捧げるほどに没頭したステージはあるかという質問にテミンは「ひとつしか選べないとしたらSHINeeが日本で行った東京ドーム公演を挙げたい。」と明かした。「東京ドームのステージに上がった時 ’僕たちがようやく何かを成し遂げた’ という実感を肌で体感した」からだ。中学校3年生、テミンはいま振り返ってみても幼くしてSHINeeの末っ子としてデビューした。もしもテミンを未だに末っ子少年のイメージで記憶している観客ならば、この映画を通して上品で深みのある大人のテミンの姿を発見できるだろう。映画の中のテミンを成熟した30代の青年として見せているのはテミンの話法だ。テミンは年上の2人(キー、ミノ)が悩みを吐露する時、自身を絶対的に頼りがいのある相談相手としての話し方を備え持った。テミンは「相手に必要な話をしてあげるだけ」だと手を横に振り否定したが、彼はメンバーたちの現在の悩みを聞き即座に慰労の言葉をかけるというより、相手が抱く悩みの根本を自身の視点から解釈した後、相手の思いに答えてあげる知恵を兼ね備えた。テミンはこれまでもSHINeeをコンテンポラリーバンドだと定義してきた。2023年の現代を生き抜くリスナーがSHINeeに要求することを、機敏に探し出そうと努力している理由を問うとテミンは「音楽業界で活動している歌手であれば当然勉強すべき部分」だと力説した。テミンはデビュー以降、年数を重ねた自身の夢を「最高になること」だと明かした。アイドルとしての経歴の頂点を掴むことはもちろん、ソロアーティストとしても数々の話題のステージを生んできたテミンは現在、ソロミニアルバム第4集の発売を目前にしている。テミンは「今はまだ最高になるために努力している過程の途中にいる」と話す。すでに最高の位置からさらに高くにある星を手にしようと飛び立つテミンが、喜びを感じる瞬間は誰かが彼をロールモデルだと告白するときだ。「誰かが自分をロールモデルだと話す度に”僕はちゃんと歩んできたんだな”と思える。自分自身に堂々と胸を張れる瞬間だ。」

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